【家具】突っ張り棒の位置はどこ?現役家具職人が強度アップする方法も紹介!

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「突っ張り棒ってどの位置につけたらいいの?」
「取り付け場所が間違って地震の時にとれたりしたらどうしよう…」

最近は大規模な地震が本当に多いですよね…
地震はいつ起こるかわかりません。家具が倒れてけがをしたり、いざ外に逃げるときに倒れてきた家具のせいで逃げれなかったら大変です。

今回は、阪神淡路大震災を経験した私が、手軽に設置できる「突っ張り棒」について解説していきます。
家具職人歴15年なので、どのような位置につけるのが正しいのかなどを解説していきます。

この記事を読んでわかること
・突っ張り棒の正しい取り付け位置
・強度をしっかり保つための位置
強度アップの取り付け方
取り付け方などを間違っていないかでビクビクしなくなる

今ままでの家具職人としての15年分の知識、経験をフルにまとめてみました↓

突っ張り棒の位置

「これはどこに取り付けたらいいんだ…」
「この位置でいいのかな…自分の勝手な考えで場所を決めて大丈夫か」
いざ突っ張り棒を買ってみたものの、どこにつけていいのかわからない人も多いようです。
まとめておきます↓

縦の板があるところにつける

縦の板とは上の画像のように「縦に立っている板」のことです。
なぜこの板のあるところにつけないといけないのかというと、縦の板の上につけないとしっかり固定できないからです。
本棚や食器棚は、端っこに縦に板があることが多い。
この板は、上から下まで1枚で作られていることが多いので、しっかり天井と固定できるんです。
これはダメな例で見てみるとわかります↓

↑矢印の位置につけてしまうと、たわんでしまいます。そもそも縦の板がないからです。
そうなると固定がしっかりできているように見えるだけ
これだと地震が起きた時に家具が壊れてしまうことがあります。

↑本棚や食器棚は「縦の板」で「横の板」を挟み込んで作ることが多い。
そうなると真ん中に突っ張り棒を取り付けてしまうと板と板の接合部分に負荷がかかりやすくなって家具自体も壊れてしまいやすくなるんです。なので縦の板がある部分の上につけるようにしましょう。

真ん中に取り付けて大丈夫な家具は、下の画像のような家具の真ん中にも縦に1枚の板がある場合
これなら真ん中に取り付けても大丈夫です。

家具の奥につけよう

突っ張り棒は、家具の奥につけるようにしましょう
なぜかというと天井がしっかりした部分に取り付けることができるからです
天井は、実は「ハリボテ」です。

天井は、上の画像のように茶色の部分に木があって、その部分に板を貼り付けて天井が作られています。壁と天井の接合部分はしっかりしていないといけないので天井も端っこの方はしっかりしているんです。
なので、本棚の上に取り付ける時は、前につけるのではなく、後ろの方に取り付けておけば、しっかり固定ができます。
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強度アップする取り付け方

ここからは、強度アップの方法を紹介します。少し工夫することで強度が上がります
「難しいやり方は嫌だな…」「簡単な方法でやりたい」という人も多いとは思いますがご安心ください。
単純に”突っ張り棒の数を増やす”など誰でもできる方法を紹介していきます!

突っ張り棒の数を増やす

食器棚や本棚の横幅が1メートル以上のものは、突っ張り棒を増やすと強度が上がります
なぜかというと、天井との接地面積が増えるからです。

製品の写真では、2本が多いですが4本つければ突っ張り棒と天井の接地面積は倍。
強度も当然強くなります。

上記で、正しい取り付け位置は、縦の板がある部分と書きましたが、真ん中に仕切りの縦の板があればそこに取り付けることができます。
見た目を気にしない。”より”頑丈な方がいい!という人は突っ張り棒の本数を増やしましょう
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ゴムを挟む

突っ張り棒にゴムをつけると強度が上がります
なぜかというと、ゴムによって滑りにくくなるからです。地震の時は、縦揺れと横揺れがあります。
横揺れの時に、突っ張り棒と家具がずれてしまうことがあるんです。

ホームセンターでハサミで切れるくらいの薄いゴムが売っているので、買って取り付けることをおすすめします。私が取り付けているのは、2ミリくらいの厚みのゴム。簡単に取り付けできるシールタイプがおすすめ♪

突っ張り棒にゴム製のクッション材がついている場合は、ゴムは必要ありません。
ついていない場合のみつけるようにしましょう。

距離が短いものを選ぶ

突っ張り棒は、できる限り短い方が強度が高い。長い突っ張り棒はその分倒れやすいので、まだ突っ張り棒を買っていない人は、短めのものを選ぶと強度が上がります。
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しっかり垂直につける

斜めにならないようにしっかり垂直に取り付けましょう。
斜めになっていると、十分な強度を保つことができません…
水平器など持っていればいいですが、持っていないという人は、スマホを活用することで垂直を見ることもできます。

iphoneは初めから水平器としての機能が入っていますが、他のスマホの場合は、アプリをダウンロードして垂直かどうか測るようにしましょう

説明書をしっかり読む

実は説明書には強度に関しての重要なことを書いてあることが多いです↓
「ねじの締めつけが弱いと突っ張り時にねじが破損する恐れがあります」
「直射日光の当たる場所には取り付けないでください」
”直射日光の当たる場所”というのは、紫外線によるプラスチック劣化を防ぐため。

今は、説明書を読まないという人は多いはず…
家具の突っ張り棒は「命に関わる商品」なので、強度を保つためにすごく細かく書かれています。

なので説明書の、特に注意書きと取り付け方法は読んでおきましょう!

数年後には取り替える

プラスチックや塩ビ、合成樹脂などは劣化するので数年後には取り替えするようにしましょう。
プラスチックは劣化するため一生使えるわけではありません。
いざ地震の時に簡単にパキッと折れてしまったらいけないですよね。
紫外線が当たる場所だとプラスチックは10年で折れやすくなるというデータもあるので、10年以内に取り替えるか、鉄製のものを購入するようにしましょう。

つけてから数日後に確認する

ネジで固定するタイプの突っ張り棒は、数日後に緩んでしまうこともあります
「簡単!ネジを回して固定!」と商品に書かれていたとしても、締め具合が緩くて数日後には緩んでしまう可能性があります。
取り付けてから1週間後に緩んでいないかチェックするようにしましょう

まとめ

家具転倒防止の突っ張り棒は、正しい位置、場所につけないとしっかりとした効力を発揮してくれません…
今回は家具職人だからこそわかることを書いてきましたが、お役に立てたなら幸いです。
しっかり設置して、明日から安心して暮らしてくださいね。
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