ネジザウルスの仕組みは?なぜ外せるの?本当にネジを回せるのか…実際に持っている家具職人が解説!

Uncategorized

本記事はアフィリエイトプログラムを使用します。

「ネジザウルスって本当にネジを回せるの??」
「どういう仕組み?なんで?」

超人気のネジザウルス!しかしなぜネジを簡単に回せてしまうのか気になるところ…
今回は家具職人歴15年の私が解説します!

理由がわかれば、ネジザウルスの凄さ、さすがMade In Japan!とわかります!

後輩の職人は貸したその日にamazonで買っていましたw
それでは解説していきます!!

ガッチリ掴んでくれる

ネジザウルスは、なぜネジを外すことができるのか理由がいくつかあります

⭐️溝の方向が違うから
⭐️段差のある溝だから
⭐️コマネチだから
⭐️円形に掴んでくれるから
⭐️グリップが違うから

普通のペンチとは根本的に5つも違うんです。

解説していきます↓

”溝(ミゾ)の方向が違うから”ネジを回せる

普通のペンチ:ヨコ向きの溝
ネジザウルス:タテ向きの溝

なぜ普通のペンチは横溝?

普通のペンチの使い道は、
・結束バンドを引っ張る
・電線の被覆を剥く
・針金を掴んで引っ張る
普通のペンチは「引っ張る」ことが使い道として多い。
なので、「引っこ抜けないように」「ひっかかるように」するために”ヨコ向きのミゾ”があるんです。

向きは、この方向に強くないといけないということ↓↓↓

ということは↓

なぜネジザウルスは縦溝なのか

ネジを回す方向にミゾがあるから回せるんです!↓

普通のペンチだと横向きの溝に入ってネジが空回りしてしまいます…
ですが、タテ向きの溝のおかげでガッチリつかんで空回りしにくくなっている

このタテ向きの溝があるからネジが回せるんです!

”段差のある溝だから”ネジを回せる

タテ向きの溝は少し段差があるんです。段差とは下の矢印の位置↓

左の画像は、ネジザウルスを閉じた状態の写真。右の画像に赤の矢印がありますよね。
ネジザウルスは横向きの溝もあるんですが、タテ向きの溝はヨコ向きの溝と少し段差があるんです。
これによって左の画像のようにスキマができていますよね。
この段差によってどうなるのかというと↓↓

もし段差がなかった場合、接地するところが少なくなり、掴む(つかむ)力は弱かったはず。
タテ向きの溝とヨコ向きの溝に、段差をつけたことで”より”滑りにくくしてくれているんですね。

”円形に掴んでくれるから”ネジを回せる

↑普通のペンチだと掴むときに点でしか接地していません…↑

ですが、ネジザウルスは円形にガッチリ掴んでくれるんです!
形に合っているからこそ回しやすい。レンチもちゃんと六角形の形になっているからこそ回しやすいですもんね↓

考え方はレンチと同じ。「ネジは円形→だから円形に掴もう→掴みやすい→回しやすい」

”コマネチだから”回しやすい

コマネチは、本当によく考えられていると感動しました…
普通のペンチと見比べてみるとわかります↓↓

普通のペンチだと、つかむときに”ハの字”になるのでネジとの接地面が小さくなります。
それに対してネジザウルスはコマネチのような”くの字”にすることで接地面を大きくしているんです!

あと”ハの字”だと赤の矢印のように力のかかり具合が真っ直ぐにかかりにくい、結果的に力が逃げる、無駄になる。
ですがネジザウルスのように”くの字”にすることでネジに対して真っ直ぐ力が加わるとのこと。

このコマネチ構造は、他にもいい点があるんです!
それは、厚みの薄いネジも回しやすいこと

普通のペンチだとつかむ部分が薄いとツルッと滑ってしまっていました…
ネジザウルスだと真横に真っ直ぐ力が加わってくれるので、厚みの薄いネジもしっかりつ噛んでくれるんです!

”グリップの握りやすさが違うから”ネジが回せる

私が使っていて思うのはグリップの握り具合が絶妙だということ。
普通のペンチを使っていた頃は、手が痛くなっていました…
ネジザウルスを使い始めてからは「そういえば手が痛くなることがなくなった」と忘れていたほどでした。
グリップの握りやすさの理由は次の2つ↓

エラストマー材で作られたグリップ

エラストマーとは、樹脂とゴムの間くらいの柔らかさの材料
普通のペンチだとラバー製やゴム製なんですが、
このエラストマーは、ほんとちょうどいい具合の柔らかさと硬さなんです。

感覚的にいうと車のハンドルに似ていると思います。
・普通のペンチ:軽トラのハンドル(硬く、ただただコストカットのために考えられていない感じの硬さ)
・ネジザウルス:普通車の革製ハンドルよりちょっとだけ硬めな感じ
柔らかすぎず、硬すぎずの本当にちょうどいい感じの握り具合なんです。

このエラストマー材だからこそ、わかったことがあります↓
・ネジを挟んで握ったときにしっかり掴んでくれている感覚になる(ほどよい硬さがあるから)
硬すぎないので手が疲れにくい

エラストマーをグリップに採用していることで”より”ネジを回しやすい大きな要因になっていますね。

グリップ断面に適度な”平らな面”

ネジザウルスは適度な平らな面があります↓

グリップの断面は、
・普通のペンチ:円形(楕円形)
・ネジザウルス:適度に平らな面
ネジザウルスは適度に平らな面があるため、握ったときに力を加えやすいんです↓

「力が加えやすい」ので、そこまでグッと握らなくてもしっかり掴んでくれます♪

従来のペンチのグリップのような円形(楕円形)だと、どうしても円の頂点に力が加わってしまいがち。
そうすると握った時も、回す時も指が痛くなりやすかったんです…

ネジザウルスは、この適度に平らな面があることで握りやすくなり”より”ネジを回しやすくなっているんです♪

まとめ

ネジザウルスが「なぜネジを回しやすいのか」5つ紹介しました♪
家具工場で働いていると、他の職人がよく借りにきますwその度「めちゃくちゃ使えるなこれw」と言われます。
職人なら、いざ!というときに絶対に必要になるので、買っておきましょう♪それでは!

>>ネジザウルスを見てみる