本記事はアフィリエイトプログラムを使用します。
「丸鋸って途中で止めると危ないの?」
「なんで?」
今回は家具職人歴15年の私が解説して行きます!
結論を言うと、丸鋸を途中で止めると危ないです。
ただしどうしても途中で止めたいときがありますよね…私もあります。
その時はどうしたら安全にできるのか、怪我なくできるのか解説していきます。
もちろん100パーセントではないですが、グンと怪我の可能性を減らすことはできますので、しっかり読んでから丸鋸を使うようにしてください。
安全第一。
丸鋸は途中で止めると危ないのか
結論を言うと危ないパターンと危なくないパターンがあります。
しっかり知っておけばケガの可能性を限りなく減らすことができます。しっかり知っておきましょう↓
危ないパターン
危ないパターンは丸鋸を動かしながら止めるときです。
なぜかというとキックバックを起こしてしまうからです。
危ないと思ってスイッチから指を離すと回転が遅くなって止まります。回転が速いと木を切ってくれるんですが、回転が遅くなると木を切らずに木に引っかかってしまうんです。この時にキックバックを起こして丸鋸が自分に跳ね返ってきてしまう。これが危ないんです。
「なんかうまく切れない…」と言う時に丸鋸を前に”動かしながら”止めてしまうと木を切ることなく”木に引っかかって”キックバックを起こし自分に丸鋸が向かってきて怪我をする。だから危ない。
動かしながら丸鋸の回転を止めてしまうと危ないということになります。
危なくないパターン
危なくないパターンは、丸鋸を動かさずに止めるときです。(危ないパターンと逆)
丸鋸はゆっくりな回転になると、キックバックを起こしてしまう。これは丸鋸を前に進めたり、後ろに引いてしまったりと動かしてしまうことで刃が引っかかってしまうことが原因。
ということは、丸鋸を動かさずに止めた状態で、指をスイッチから離して電源OFFにすれば、木に引っかかることがないので、危なくありません。そのままスッと止まってくれます。
どうしても木に刃が挟まって動かない、前に丸鋸が進まない、というときがあります。そういったときは落ち着いて丸鋸を手でしっかり固定したまま、動かさない状態にしてからスイッチから指を離しましょう。
そもそも途中で止めないための対策をしておこう
そもそも途中で止めないようにするために対策をしておくことが重要です。
途中で止めないための対策方法をいくつか紹介します↓
材料をしっかり固定すること
丸鋸で切る時は必ず材料をしっかり固定しましょう。
なぜかというと、板を切り終わった後に余計な力が刃にかかるかもしれないからです
板の切り終わりは床に板が落ちてしまったりすることがあります。その時にびっくりして反射的にスイッチを止めてしまう可能性があります。そうすると回転が遅くなりキックバックしてしまうかもしれないんです。なので材料はしっかり固定しておきましょう。
刃は切れ味がいいものを使う
途中で止めないためにも刃は切れ味がいいものを使うようにしましょう。
「き、切れない…」「丸鋸が前に進まない…」という原因の一つに切れ味が悪い刃を使っているということがあります。DIYで初めて買った直後は切れ味が抜群ですが、徐々に丸鋸の刃は切れ味が落ちます。そうすると途中で止めてしまう原因になるんです。
すっすっと切れるように切れ味が良い状態であれば途中で止める可能性をグンと減らすことができます。なので切れ味が良い刃を使うようにしておきましょう。
硬い板はできるだけ避ける
硬い板は、刃が途中で止まりやすい。なのでできる限り硬い木は避けましょう。
「えーー硬い木って言われてもわからない…」という人多いはず。
ですがホームセンターに売られている木なら大丈夫です。なぜかというとホームセンターで売られている木はほとんどが柔らかめの木だからです。
檜(ひのき)、すぎ、赤松などホームセンターで売られている木は針葉樹で柔らかめの木。ナラ、ウォールナット、チェリーなど硬い木(広葉樹)はホームセンターに売られていないんです。
なのでホームセンターで板を買うという人は心配しなくて大丈夫。材木屋さんで調達するという人は硬い木かどうか気をつけましょう。
フリーハンドで切らない
丸鋸でカットするときは、必ず”当て木”をしてカットしましょう。当て木とは、丸鋸をまっすぐ前に進ませるための板のことです。
フリーハンドで切ると、どうしてもまっすぐ切ることができず、曲がった状態で切りやすい…。それによって板に刃が挟まりやすいんです。
これによって丸鋸が前に進まず、途中で止めてしまわないといけない…なんて状況になります。なので必ずフリーハンドでは切らない、必ず当て木か”丸鋸ガイド”を使ってまっすぐ切るようにしましょう。
コードの長さを確認しておく
コードとは、丸鋸のコンセントの線のことです。
なぜコードの長さを確認しておくのかというと、切ってる途中にコードの長さが足らない…延長コードを付けとかないといけなかったなんてことを防げるからです。
線が短いと物理的に前に進めない…途中で止めないといけなくなった…なんてことになるので必ずコードの長さが十分な長さ確認しておきましょう。
正しい丸鋸の使いかたを学んでおくこと(超重要)
いくつか対策を紹介してきましたが、最も重要なのが、正しい丸鋸の使い方を知っておくことです。
「はいはい…」と思う人も多いでしょう。ですが冗談じゃなく指を落としている人は、家具工場にもたくさんいます。使い方をしっかり先輩が教えていなかった、教え方が間違っていたなどなど原因はたくさんあります。
今では多くの方が動画でも丸鋸の正しい使い方を紹介しています。必ず正しい使い方を学んでおきましょう。知っておくことで”途中で止める”可能性をグンと減らすことができます。
まとめ
今回は、丸鋸を途中で止めると危ないのか解説してきました。丸鋸は本当に危ない工具なのでしっかりネット、動画で調べてから使うことをおすすめします。実際私は、15年間の職人生活で4社で修行してましたが、家具工場に1人は指を落としている人がいます…。しっかり学んでから丸鋸を使うようにしてください!