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「おしゃれな突っ張り棒がない…」
「なんかダサいやつしかない…」
「何か代用案とかないかな…」と思っていませんか??
今回は現役家具職人で家具デザインの賞もいただいたことのある私が、代用案を解説します!
今まで家具を配達して突っ張り棒もたくさんつけてきましたが、はっきり言います!
おしゃれな突っ張り棒はないです!
代用案でおしゃれに!そして耐震対策もして安心した日々を送りましょう!
おしゃれな突っ張り棒がない人へ
おしゃれな突っ張り棒って、ほんとにないですよね…
amazonと楽天で「耐震 突っ張り棒」で20ページくらい見てみたものの全然ありませんでした…
ないのは仕方ない!だから代用案としていくつかまとめておきました↓
代案1:フェイクグリーンを巻き付ける
フェイクグリーンとは、人工的に作られた観葉植物のことです。これでカモフラージュするんです
百均やホームセンターに売っていることが多く、手に入れやすい。隠すアイデアとしてはかなりいい
これを使えば、目隠し効果と部屋のインテリアでおしゃれ感がアップします♪
メリットデメリットについてまとめておきました↓
メリット
・安い
(百均にも売っているので安く済ませることができる。)
・取り付けが簡単
(巻き付けて、透明なテープで止めるだけなのでめちゃくちゃ簡単♪)
・手軽
(百均かホームセンターに売っているので、すぐに買いに行ける)
・メンテナンスがいらない
(本物の植物ではないのでメンテナンスいらず♪プラスチック系のポリエチレンなどの材質なので、枯れることがない)
・おしゃれに見える
(部屋の中に観葉植物を置くとおしゃれに見えやすいですよね。部屋の中に「緑」があると視覚的に癒し効果があります。)
・目隠し効果
(突っ張り棒自体を隠してくれる)
デメリット
・ホコリがつきやすい
(ホコリはつきやすいですが、材質はプラスチックなので、掃除機でガンガン吸い取るといいです。)
・人によっては、安っぽく見える
(あくまでフェイクなので、人によっては偽物感が気になる人もいるかもしれません。ですが、つけるのは天井近く。なのでそこまで気にならない人も多い。)
代案2:L金物でビス固定
L金物とは、壁と家具を固定するための金具です。アルファベットのLの形になっているのでL金物と言います。
突っ張り棒に比べて工具が必要になるものの、突っ張り棒のように見えにくいので見た目はスッキリさせることができるのが特徴♪
家具を作って配達したときに、突っ張り棒だけでなくL金物もつけて2重に耐震対策をするお客様も多いです。その中で、L金物のメリット、デメリットで分かったこともあるのでまとめておきました↓
メリット
・安い
(amazonで10個セットで1300円くらいで売られている。本棚に2個つけるとすれば余ります。その余った分は他の家具にも取り付けることができます。かなり安く済ませることができますよね。)
・見た目がスッキリ
(本棚のうしろにつけることになるので、ほぼ見えない。突っ張り棒と比べると見えることがなくなる)
・突っ張り棒よりも耐震性が高い
(家具に固定、壁にも固定するので、突っ張り棒よりも耐震性はかなり高い。国の実証実験で、突っ張り棒よりも耐震性が高いことが証明されています。)
デメリット
・工具が必要(電動ドライバーが必要になる可能性があり、取り付けが難しくなりやすい)
・壁に穴あけが必要(家具だけでなく、壁にも穴ができてしまう。壁の中は、木の芯があるところとないところがあります。ないところにビスを打ってしまうと耐震性は得られません。)
・賃貸には不向き(賃貸だと、壁に穴を開けるのに許可が必要になる。退去費用を高額取られてしまうこともあるので賃貸には不向き)
代案3:オーダーメイドで作ってもらう
家具の上にオーダーで、家具を作ってもらうことで耐震対策ができます。
どうしても突っ張り棒だとモロに「耐震!」って感じがしてイヤな人も多いはず…
だからといってなかなか家具に合う突っ張り棒もない…という人は、オーダーで家具を作ってもらうことも一つの手段です。メリットデメリットはこちら↓
メリット
・デザイン性(家具と同じ色、柄で作ってもらえるので、統一感のあるデザインにできる)
・耐震力が超強力(家が倒壊しない、天井が倒壊しない限り、家具が倒れてくることはありません。私は家具職人歴15年ですが、天井の高さいっぱいの家具を作ることがちょくちょくあります。天井の高さいっぱいの家具は、そもそも倒れることが物理的に不可能になります。耐震力は突っ張り棒と比べ物になりません。)
・収納力アップ(収納スペースとして作ってもらえるので、ちょっとした防災グッズや日用品を入れておくことができます。収納スペースってなかなか確保できないことってありますよね…。耐震プラス収納力がアップするのは大きなメリットです)
・寸法を指定できる(収納力がアップするだけではありません。家具をオーダーできるわけですから、自分の好きな寸法で作ることができます。例えば、漫画の単行本を並べたいという人は、単行本専用の大きさに指定できますし、食器棚の上にオーダーで作ってもらう場合は、普段使わない大きな鍋などに合わせて寸法を指定できます。寸法を指定できるというのは大きなメリット♪)
デメリット
・費用が高い(オーダーなので費用はかなり高額になる可能性が高い)
・納品までの時間(オーダーで作るとなると、材料の発注。制作期間がかかるので納品までの時間がかかりやすい。早くて1週間。納期待ちになると1ヶ月以上かかることもあります)
・キャンセルできない(オーダー品はキャンセルができません。なぜかというと、家具屋さんが材料をカットしてしまうと返品できなくなるからです。材料を発注する前ならキャンセルできる可能性がありますが、制作が始まるとキャンセルできなくなるので注意しましょう)
・引越しすると困る(オーダー家具は、天井の間の高さちょうどで制作します。そうなると引越ししたときに困ることがあるんです。なぜかというと天井の高さが変わってしまうからです。ちょうどで作ってもらったとなると、そもそも入らなかったり、隙間ができたりしてしまいます。)
代案4:家具屋さんか大工さんに壁固定を依頼する
家具屋さんか大工さんに壁固定を依頼すると、そもそも突っ張り棒をつける必要がありません。
家具職人になってから、数えきれないほどの本棚や食器棚をオーダーで15年間作ってきた中で分かったことがあります。
それは、家具の内側から壁にビスで固定できるということ。
家具の背中側に板があるんです。ここからビスで壁に向かって固定ができるんです。
もちろん家具の形によってできないことはありますが、これなら突っ張り棒もL金物も買う必要がありません。他のメリットとデメリットもまとめておきます↓
メリット
・耐震性が超強力
(壁に完全に固定するので、固定力はかなり強い)
・見た目が完全にスッキリ
(突っ張り棒やL金物とは違い、家具の内部からビス固定するので、見た目がスッキリ)
デメリット
・費用が高い
(職人さんを派遣することになるので高くなる可能性がある。会社ごとに相場は違うと思いますが、1万円〜3万円くらいになる可能性もあり)
・壁と家具に穴が開く
(固定はビス固定になるので、壁と家具には穴が開きます)
・賃貸には不向き
(壁に穴が開くので、賃貸の場合は不向き)
注意点
この方法は、必ずプロに依頼するようにしましょう。なぜかというと、壁の中には電気の配線が通っているかもしれないからです。自分でやってしまうと、ビスで壁に固定するときに、壁の中の電気の配線を傷つけてしまい火事になる可能性があります。なのでプロにお任せして配線が通っていないところにビス留めしてもらうようにしてください!
代案5:ラブリコ(LABRICO)で固定する
ラブリコとは、ホームセンターで買える2×4材と専用の金具を使って、固定できる商品です。
天井や家具にも穴を開けることもない便利グッズ♪
「木製のおしゃれな突っ張り棒がない…」と思って「木製 突っ張り棒 耐震 おしゃれ」もしくは「茶色」で検索してる人も実は多い。これなら木なので家具とも合わせやすい♪
メリットデメリットはこんな感じ↓
メリット
・デザイン性
(色が何種類もあって、木と対比でおしゃれに見えやすい。デザインの手法の一つに対比というやり方があって、その手法通りになっているためおしゃれに見えやすい。ラブリコの開発者は女性で、色展開も6種類ありおしゃれ♪ビンテージグリーンやモーヴピンクなど色の名前にもこだわりあり)
・収納力を持たせることもできる
(拡張パーツがあることで棚をつけることができる。棚をつけることで”より”耐震力をアップさせることもできる)
・賃貸に向いている
(壁に穴を開けないので賃貸にはおすすめ♪)
・家具の配置換えのときに対応しやすい
(ラブリコは、木材の長さをカットすれば高さを変えることができる。市販の突っ張り棒だと高さ違いで規格があります。20cm〜30cm、30cm〜40cmなどなど規格が決まっているので、高さが変わると買い替えしなくてすむ)
・色を合わせることができる
(木の部分を塗装すれば、家具と色を合わせることができる。市販の木製の突っ張りだと、家具と色が違っていたりするので、自分で同じ色に調整できるのはメリット♪)
デメリット
・少し高い
(ラブリコ1個で1000円くらい。突っ張り棒としては、家具に左右つけることになるので2個必要になるので2000円。プラス2×4の木が1000円程度かかるので、合計3000円くらいかかります。市販の突っ張り棒はamazonで左右2本セットで2000円以下の値段です。そうなると1000円くらいは高くなります)
・あくまで耐震用ではない
(元々ラブリコは「女性でもDIYを気軽に楽しめる」をコンセプトに作られているので、耐震用の突っ張り棒ではないです。ただし、突っ張り棒がないよりかは断然マシ。通常、突っ張り棒は2本づけですが、左右と前後に4本つければ耐震力は、アップしますし、間に棚をつければ、収納力もアップします。自己責任にはなりますが、あくまで耐震用の突っ張り棒ではないということは理解しておきましょう。)
・突っ張り棒よりかは手間がかかる
(電動ドライバーで組み立てや、ホームセンターで木材を買わないといけないという手間がかかります。市販の突っ張り棒は、すぐに取り付けができますが、ラブリコの場合は、買い出し、組み立てなどの手間はかかります)
>>おしゃれな色いっぱい!ラブリコ(LABRICO)はこちら!
まとめ
おしゃれな突っ張り棒は、現状売られていません。
ここ10年でたくさんのお客様の家に耐震の突っ張り棒を取り付けてきました。その都度ネットで検索したり、ホームセンターで探したりしましたが、おしゃれなものはなかったですかね。
代案策としては、ラブリコが1番のおすすめです♪
おしゃれに、そして地震にもビクビクせずに暮らす!
早めではなく今でしょで行動しましょう!